『西條治療法』
    第三話
  東西両医学研究所  代表 西條護


 眠気まなこで聞いていた電話の話は、悲痛な叫びであった。
 夫だけが医師に呼ばれ、寿命の長くないことを知らされ、
 そしてそれは、最愛の妻にまだ言えない心の葛藤と迷いは、
 何とも表現できなかった。
 私は、正直、ひたすらコツコツと、
 丁度その頃に、天才的ドイツ人医師マックス・ゲルソン博士著の
 「ガン食事療法全書」と、
 森下千島博士の発見した血液は骨髄ではなく、
 腸管で造血されるという血液生理学、
 そして中国は数千年も前からの東洋医学の産みの親である仙道、
 そして、自分自身のこれまでの、様々な腰痛・ギックリ腰、
 風邪引きやすい病弱な体から、
 何とかみんなと同じ普通の体力のある人間になりたいということで、
 自分自身への様々な人体実験にも近い食餌療法を、
 約20年間ほど繰り返してきたのである。

 そのようなことで、その女性の転移ガンを治せるような、
 不思議な安堵感のある答えを、その夫に説明をし、
 出張治療が、それをきっかけに開始されたのである
 (ちなみに、針灸の場合は、出張治療をするにも、
 管轄の保健所へ届けておく必要がある)。

 マックス・ゲルソン博士の本の中に書いてある内容は、
 少し時代が違う面もあり、
 結果として、西條流独自の食餌療法によるものとなり、
 家庭では、さらに市販のセンネン灸などを使用してもらい、
 一月に一度の訪問治療ではあるが、
 本人には毎日の日課として、自己治療方法を伝授し、
 それをしっかりと実行してもらった。
 あと、半年前後と言われた命の長さが、
 そのお陰で、もう、その人は、今年で八年目になっている。

 ガンにかかる以前の体調よりも、現在は最も体調が良いという。
 たまにゆく検診の際、医師から、
 何をされたんですか?と何度も聞かれ、
 診察室を出た後から、看護婦がかけよってきて
 「どんなことをされたのか、私にだけでも教えてくれませんか?」と、
 何度も聞かれたという。
 しかし、説明をしても、恐らく信じられないだろうから、
 適当に煙をまいていたほうが良いですよと言って、
 その方に伝えていた。
 それも、しっかり守ってくれた。

 無論、医師法に触れるようなことは何もしていないが、
 治療方法そのものが、説明をしても、
 世界でただ1つの独特の方法としか言えない。
 食餌療法が西條独自のもの。
 そして従来の東洋医学で使用している経絡・経穴は殆ど使用せず、
 新たに見つけた場所で、それも毎月変わってくるので・・・。

 第四話に続く

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