未病.jp 会員について
  会員登録はこちらからどうぞ
 

*
養生会員の相談事例

                養生会員用 真健康案内人SIGELとのone to oneの健康相談事例
                  
〜アトピー編〜

ご相談内容
性別 = 女性
年齢 = 40代
不調の具合・症状 = 目周囲と首にアトピー性皮膚炎、両耳の炎症がある。
現在の対処法 = 食事は玄米菜食を心がけ、アトピー用化粧品などで保湿している。
相談内容 = もともと花粉症などのアレルギーがあり、それを改善したくて玄米食を始め、その延長で昨年3月にマクロビオテックの食事指導を受けて70%くらい実施したところ、9月くらいから目の周囲と首にアトピー性皮膚炎で出て、さらに両耳の炎症なども出始めて現在まで続いています。排毒反応と考えて薬は一切使っていませんが、痒くて夜眠れないなど日常生活に支障がでてきてます。排毒は止めずになんとか症状を和らげたいと思い、相談させていただきました。その他 = 症状がひどいときは排毒が進んでいると考えてよいのでしょうか。その場合、症状が落ち着いている場合は排毒が止まっててあまりよくないということでしょうか。またアトピーの範囲が広がるのはよいことなのでしょうか。もちろん個人差はあると思いますが、排毒がどれくらいかかるものなのか目安はあるでしょうか。

真健康案内人SIGEL ANSER
お問い合わせありがとうございます。ご相談のアトピーの件、お悩みのことと思います。私も娘のアトピーで5〜6年間いろいろと試行錯誤を続けましたのでよくわかります。すでにマクロビオティックや玄米菜食等かなり気を使っておらるご様子なので、全体的な対処の方法としては、正しい回復への道を歩まれていると思います。

さて、ご質問の排毒について、アドバイス致します。

Q1:排毒反応と考えて薬は一切使っていませんが、痒くて夜眠れないなど日常生活に支障がでてきてます。排毒は止めずになんとか症状を和らげたいと思い、相談させていただきました。
A1:Oさんの場合、かなり効果が出てきて、一気に排毒されているのだと思います。私の経験では、どっとアトピー炎症が出てきて、一気に対外に排泄される時期が数回繰り返され、完全に体内に入っている異物が排毒された段階でアトピーは完治するようです。基本的に、排毒は体が元気なときに適切な量が排毒されるような絶妙の体の仕組みになっておりますので、たくさん排毒されていることはいいことです。大量の排毒が起きる状態を「好転反応」とか「めんげん反応」とか言いますが、この時期が一番つらいものです。この峠を通り越すと非常に楽な状態になり、完全治癒へと向かっていきます。恐らく、Oさんの場合、今好転反応が出ている状態だと思います。できることなら自然にまかせて、多少痒くても我慢してそのまま継続されることお勧めします。とは言っても、日常生活に支障が出るほど、痒いようでは問題がありますので、現在排毒を促進するために使用されているもの(排毒作用の強い健康食品など)があれば、量を少し減らすなどの調整は必要かもしれません。どうしても我慢出来ないほど痒い場合は、多少ステロイドなどを使って一時的に炎症を抑えることも必要でしょう。ただし、ステロイドで一時的に炎症を抑える行為は、治癒の過程を妨げていることになりますので、そのことを理解して、「本質的な治療」と、「症状緩解のための一時的対処」のバランスを考える必要があると思います。

Q2:症状がひどいときは排毒が進んでいると考えてよいのでしょうか。
A2:食生活などが乱れてますますひどくなる場合と、正しい食生活に改めることにより排毒が進んで一時的に症状がひどく見える場合と2通りあります。Oさんの場合どのような対処方法を取られているのか詳しくわかりませんので、何とも言えませんが、かなり食生活などにも気をつけていらっしゃるご様子ですので、改善のための排毒が進んでいると考えていいと思います。

Q3:症状が落ち着いている場合は排毒が止まっててあまりよくないということでしょうか。またアトピーの範囲が広がるのはよいことなのでしょうか。もちろん個人差はあると思いますが、排毒がどれくらいかかるものなのか目安はあるでしょうか。
A3:排毒が急速に進む時期、落ち着いて止まる時期が交互に何度か繰り返されます。このタイミングや、どの場所にでるかなど個人差があります。アトピーの排毒が一時的にとまったり、逆に範囲が広がることが良いか悪いかは一概には言えませんが、元気な時ほどアトピーの炎症は起こります。それだけ、体に毒素排泄をするだけの余裕がある証拠です。もし他の重い病気など持っている人がいたら、その重い病気の修復に体内の酵素や治癒のためのエネルギーが使われることになりますので、そのような人にはアトピーの炎症は起こらず、体内に異物が蓄積されたままの状態になります。排毒の目安はありません。人それぞれ、タイミングによって異なります。ひとつ基本的な考え方として、覚えておくといいことは、「自然に近い食生活や生活習慣を身につけていくと、本来人間の持つ自然治癒力が蘇ってきますので、適切な時期に適切な量の排毒が行われるようになる」ということです。人間の脳は本来非常に優秀ですので、体が自動的にバランスを取ってくれます。出来る限り適切な対処方法をとったら、後は自分自身の体を信じて自然に任せることが一番いいと思います。

以上、簡単にわたしのわかる範囲でコメントさせて頂きました。1点気をつけないといけないことは、せっかく排毒を進めても、入ってくる毒に気を使っていない人が多いようです。どんどん出しても、どんどん入ってくるのでは体内の毒素はいつまでたっても減りません。生活の中のどこかに毒素が入り込んでくるルートがあるはずですので、そこを改善する努力を考える必要があります。今、辛いでしょうが、ここを乗り越えると、完全にアトピーから解放される日が間近に来ています。回復を信じて頑張ってください。



再度ご相談いただき、以下のように返答いたしました。

-中略-
ところでSIGELさまは薬剤師で大手製薬会社にお勤めとのことですが、予防医学の仕事をされているとはいえ、実際の仕事と、マクロビのような東洋医学的な考えの間で矛盾に苦しみませんか? 私は臨床検査技師ですが、マクロビにのめり込むほど今の仕事に疑問が沸いてきて、興味というかやる気が薄れていきます。 年齢的に難しいかもしれませんが、臨床検査の仕事から予防医学の仕事へ転職したいと思い、 昨年からできた「健康食品管理士」の資格をとったりもしました。生活習慣病予防士の資格にも興味があります。それともマクロビの勉強を本格的に始めようかとも考えており、いろいろ迷っています。決断力と行動力がないのは子供のときからですが、実は排毒が終われば、これらも克服できるのではないかと密かに期待しています。

[SIGEL Wrote]
数年前まではわたしも同じような悩みを持っていました。一時は、会社を辞めて起業しようかとも考えていました。しかし、病気を治す今の医療も必要不可欠で、予防も必要不可欠だと、あるとき気がつきました。宇宙に存在するすべてのものは、陰陽の法則にあるように、昼夜、男女、プラスマイナス、善悪、交感神経・副交感神経など、相補的な2つのものが同時に存在してはじめて正常に機能しています。どちらか一方では成り立ちません。要はバランスの問題だと思います。
また、自分自身に起こっていること、起こったことは不必要なものは一切ないということにもあるときふと気付きました。外に求めるのでなく、今の与えられた環境の中で最善をつくすことに集中していると、我々人間の浅はかな知恵であれこれ悩む必要もなく、必要な時期に次のステップが自然と用意されるという気持ちになってきました。それで私は週に5日間は、製薬会社の仕事を一生懸命やっています。残りの週2日を予防医学の普及のために使っています。どちらも全力投球です。将来的には、この比率を逆転させて週5日を予防医学、週2日を治療というようなバランスにできればいいなぁと考えています。


HPで腸洗浄を勧めていらっしゃいますが、逆に腸内の正常細菌叢が崩れてしまわないでしょうか。ビデの多用により膣内に炎症がおきやすくなることを考えると、あまり自然なこととは思えないのですが・・・。とはいっても、私は子供のころから便秘なので一度腸内をリセットしたいという気持ちはあります。そのうちHP上ででもその点について付け加えていただければと思います。

[SIGEL Wrote]
結論から言うと、腸内洗浄をやった方の利点がはるかに大きいと考えています。

例え話をします。ここに汚れた水が入ったコップがあるとします。コップの中の水をきれいにするにはどうすればいいでしょうか?気付いた時点から、汚れた水が入らないようにきれいな水だけを入れることで、多少は改善しますが、コップに入っている汚れは、取り除けません。まずコップに入った汚れた水を全部すてて、その上できれいな水を入れる必要があります。

体も全く同じです。口、胃、腸など消化管は一本の管でつながっており、口は食べ物の入り口で、腸や肛門は出口だと考えて頂ければいいと思います。Oさんは歯を磨かれると思いますが、2〜3日磨かないと気持ちわるいのではないでしょうか。歯は毎日磨くけど、腸の中は生まれて一度も洗ったことがない人がかなり多いと思います。

近代文明になる前の、自然にかなり近い生活をしていたときは、食物繊維もきちんと摂取していたし、この40年〜50年の間に急速に増えてきている添加剤、保存剤、着色料などの異物もありませんでしたので問題は少なかったと思いますが、現代は、普通の生活をしている人は、年間4〜5kgくらいの添加物などを摂取していると言われています。私はかなり気をつけて、なるべく有機無農薬の食材などを食べるように心がけていますが、それでも外食することもあるし、都会の生活で車の排気ガスを吸っていますし、恐らく普通の人の半分の2〜2.5kgくらいは異物を摂取しているのではないかと思います。

腸の中まではまだ体外です。腸の粘膜から血液に入ると体内になります。一度体内に入ってしまうと腎臓、肝臓などで解毒して排泄する必要があり、体に負担がかかります。腸の中を洗浄して、定期的に異物を外に出すと、その分体の負担が軽減され、本来やるべき、体の修復作業に大切な酵素や腎臓・肝臓などの機能を振り向けることができるようになります。

夏暑い時に生ごみを袋に入れて、一日外に出しておいたらどうなりますか?腐ってガスが発生して袋がパンパンになると思います。人間の体温は36度前後ありますので、便秘の人はこれと同じ状況が自分の腸の中で起きています。ガスが発生して、お腹がはります。この腸内で起きた腐敗物から色々な毒素が発生して、それを腸管から吸収して血液が汚れるために、色々な病気を引き起こします。東洋医学で、腸の汚れが万病の元と言われる所以です。

現状のような生活環境を考えると、さっきのコップの水と同様にお腹の中をきれいにすることが先決だと思います。

善玉菌は、日本古来の方式で作ったお味噌、醤油、漬物、発酵食品などを毎日食べていれば、全く問題なく摂取できます。なぜ日本食が健康食といわれるかと言われる所以は、これらの発酵食品です。生きた酵素が入っているからです。酵素はからだの中で大工さんのような働きをしていますので、非常に重要です。最近健康食品でビタミン・ミネラルがかなり宣伝されていますが、これらは補酵素といって、酵素を助けるためのものです。主役は酵素です。私は毎日有機無農薬の玄米を発酵させた玄米酵素という食べ物を食べています。善玉菌はこれだけで十分に補えます。十分か不十分かを見分けるコツは、自分自身の便の色を見るとわかります。善玉菌が多ければ、明るい黄色のにおいのない便になり、悪玉菌が多ければ、黒っぽい臭い便になります。

腸を洗うときは、水もできれば塩素分のないきれいなお水を使った方がいいでしょう。お水も非常に大切です。お水もいろいろな種類がありますが、何十社も比較検討した結果、私は久司先生お勧めの、唯一日本の浄水器でアメリカのスミソニアン博物館に展示されているナチュラライザーとよばれる自然に近い水ができる浄水器を使用しています。



養生会員の方はこちらからお問合せどうぞ
会員登録はこちらからどうぞ
 


ホームへ戻るこのページのトップへ