ヒーリングヘンプのリアリティー(前編)
        縄文エネルギー研究所所長 中山康直

 太古の昔より、人類に多大な恩恵と気づきを与えて、
 共に進化してきた神秘の植物「麻」(英語名ヘンプ)が、
 現代社会において、ヒーリングプラント、
 あるいは天然循環資源として、その可能性を世に発信しています。

 私たちの祖先である古代人は、
 麻や水晶などに代表される植物力や鉱物力の天然テクノロジーを上手に活用し、
 高い意識とスピリットをもち、自然に感謝の心をもって、
 地球共生文化(ワンワールド社会)を形成していました。
 古代人(実は未来人)は身にまとう「衣」として、
 免疫力を高める麻を好んで着用していました。
 「食」の中でも栄養価の高い麻の実を活用し、
 麻の茎を上手に利用した「住」をクリエイティブに創造していました。
 この「衣食住」のつながりに「精神性」を基本にして、
 理にかなった文化を形成していた古代の叡智は、
 明るい未来を開く重要なカギとなります。
 石油という資源を使って経済を発展させてきた近年の文化の中で、
 この合理性と多様性のあるヘンプが再び見直されているというのは、
 平和な世の中への兆しでもあり、
 母なる地球の意志でもあります。

 日本では、昔から神社、仏閣などの神聖な場所で麻が好んで使われ、
 伝統文化、風習の中でも麻を多岐にわたって上手に活用していました。
 そして、この日本人という民族は、そもそも平和な民であり、
 太古から海流や黒潮などの流れに乗って渡来してきた人種や文化との経緯、
 および歴史的な事実から考えても世界中の先住民の知恵を受け継いだ
 ヤマトのスピリットをもつ大いなる和の民族なのです。
 つまり、世界の平和を考える上では、
 なくてはならないはたらきをもつ人種であるといえるのです。

 古代のスピリットからの導きといえる「直感科学」や「和の生き方」を見習い、
 実際に体現していくことで、
 人間本来の存在目的と直結した「ひびきあい」と「わかちあい」を発見できます。
 「直感科学」とは、頭の科学ではなく、心の体験科学に基づいています。
 夢を現実にする聖なる叡智のことです。
 この世の中は、人間の意識が集合意識となり、
 目に見える現実世界(3次元界)を創造しています。
 良くも悪くもひとりひとりの意識が、いまの地球の状態をつくっているのです。
 私達の意識が広がり、
 地球意識と一体となり、
 楽しい地球を想像して行動すれば、
 いくらでもそのイメージ通りになる可能性を秘めているのです。
 これこそ、上手に宇宙船地球号を操縦していくためのコツです。
 乗組員にとっては、これは本当に楽しいミッション(おしごと)にほかなりません。
 そして地球意識は宇宙意識と直結していますから、
 私達は自らが宇宙となれるのです。

 自らが宇宙となれば、「自分の中にすべてがある」とわかります。
 内なる自分が、すべての答えを知っているのです。
 つまり、この宇宙は自らを映しだす鏡宇宙になっているのです。
 このように、重なり合って存在しているあらゆる次元意識を体感し、
 愛と調和の生き方を体現するために、
 古代人は天体とのコミュニケーションを通して、
 内なる自分(宇宙)と対話をしていました。
 このようなワンネスな意識をもっていた古代人は、
 生態系は地球だけではなく、
 惑星間レベルでもつながっていると知っていました。
 天体とのコミニケーションを祭祀という形で行い、
 永続可能な農耕芸術文化(エデンの園)を形成していたスピリチュアルな彼らは、
 星信仰や太陽信仰と連動して、
 とりわけこのような宇宙意識を重要としたのです。
 天と地、神と人、ヒトとヒト、モノとヒトをつなげ、
 結んでいく光のフィラメントの役割を担う麻は、
 古代からの聖なる暦に基づいておこなわれる天体祭祀で、
 五穀豊穣、 国家安泰を祈願するために、なくてはならないものだったのです。
 (続く)

 中山康直
  縄文エネルギー研究所所長
  大麻草検証委員会


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