酵素の重要性
          実践健康研究家&真健康案内人SIGEL

第4回 酵素が足りないと血液がドロドロになる

潜在酵素を消化のための酵素(消化酵素という)として大量に使うと、
その分、代謝(体内で行われる化学反応)のための酵素(代謝酵素という)が減り、
体の働きにさまざまな弊害が出てきます。

ここでは、そのとき体内でどういうことが起こり、
病気がどのように引き起こされるのかを説明します。
結論から先にいうと、体内の酵素の量と働きのバランスが崩れると、
血液の流れが滞り、血液中にいろいろな成分がたまってドロドロになり、
血栓(血の塊)もできやすくなって、さまざまな病気が起こってくるのです。
私たちの血液は、脂肪・糖・たんぱく質・ホルモン、
そして酵素などを含む血しょうという液体成分と、
赤血球・白血球・血小板からなる血球という固体成分に分けられます。

血液の流れが滞るのは、この血しょう成分がドロドロしてくる場合と、
血球がドロドロしてくる場合の、二通りがあります。


(1)血しょう成分がドロドロしてくるのは、次のような場合です。
  血液中にコレステロールや中性脂肪・糖などが増えると、
  血液は粘りけを増してドロドロになり、血液の流れそのものが悪くなります。
  その結果、動脈硬化(動脈の老化)を招き、脳梗塞や心筋梗塞など、
  突然死に結びつくような病気まで引き起こしてしまうのです。
  例えば、コレステロールのうち動脈硬化を招くのは、
  LDL(悪玉)コレステロールです。
  血液中にだぶついたLDLコレステロールは、
  活性酸素(攻撃性の強い酸素)によって酸化され、
  何かの原因で傷がついた血管壁に付着します。
  その結果、血管の内腔(内側の空間)が狭くなり、動脈硬化を招くのです。

  また、血液中に中性脂肪が増えすぎると、血液の粘りけを増すほか、
  HDL(善玉)コレステロールが減ってしまいます。
  HDLコレステロールは、
  血管壁に付着したLDLコレステロールを回収する役目を持っているため、
  これが減ってしまうと動脈硬化はいっそう悪化します。

  一方、血液中に糖が増えすぎた場合は、
  直接、血液の粘りけを増して血管壁を傷つけます。
  また、間接的に肝臓での脂肪の合成を進めて、
  コレステロールも中性脂肪も増やしてしまうといった害も起こすのです。

(2)もう片方の血球成分のドロドロした状態とは
  どのようなものなのでしょうか。
  それは、赤血球どうしがくっつき、ダンゴ状になっている状態です。
  正常な血液では、赤血球が離れてバラバラになっているものですが、
  なんらかの原因で血管壁が傷ついたり、血液の流れが悪くなったりすると、
  赤血球がくっついてしまうのです。
  すると、全身の細胞に酸素や栄養分が行き渡らなくなります。
  特に毛細血管の先にある細胞が酸素不足や栄養不足になると、
  手足の冷えやしびれ・肩こり・腰痛などを引き起こします。
  また、細菌やウイルス、ガン細胞と闘う白血球の行動範囲が狭められるため、
  感染症やガンなどにもかかりやすくなります。
  さらに、ホルモンや自律神経
  (意志とは無関係に内臓や血管の働きを支配する神経)の乱れ、
  それに伴う内臓の働きの低下などを招くこともわかっています。



 真健康案内人 SIGEL(しげる) 氏の
  個人健康情報発信サイト
  もどうぞご覧になってみてください。
>> BACK

(C)株式会社ワイズプラン・ケイ 2002-2003