生活習慣病とその対策
                      バランス健康会 小林 ォ

その6 対策編(続き)

[臨床事例 その3]

 八王子在住のK.Oさん(女子高の体育教師、女性、平成2年当時40才)

腰椎分離症と診断され、
夏休みを利用して、約2ヶ月程入院して、治療を受ける。

ブロック療法等の専門的な治療を受けるも、改善されず、
体育の教師を諦めるように担当医師より宣告され、失意のまま退院する。

 10月よりの復帰に備えて、歩行訓練を開始したが、
痛みが入院前より酷くなり、
特に夜間、トイレに起きるのが一苦労で、和室に高床式のベッドまで購入し、難行苦行のリハビリ生活。

 最初の訪問が9月の19日、
一連のチェックの結果、左脚1p短く、捻りによる歪みと判明。
10分ほどで調整を終了、
腰部の痛みが強いので生姜温湿布と里芋湿布を施し、
朝、晩の調整体操を指示し、1週間後の再訪を約して帰る。
4日後に電話があり、
“3日目からとても楽になりました、トイレに行くのも苦になりません”
との嬉しい知らせ。
1週間後の再チェックで3o程の歪みの戻りを完全再調整し、
腰の屈伸、回転運動と歩行訓練を無理の無い程度に始める様指示する。

 連絡の無いままにその年も暮れ、
正月の5日に電話があり、明るい元気な声で、

“暮れから1週間、生徒を引率、
スキーの合宿指導に行き、無事帰って来ました。

腰は何でもありません。
11月から体育の実技指導も開始し、
今まで以上に体が軽い感じです。本当に有り難うございました。
朝晩の1分間体操は毎日行っていますし、生徒達にも教え、好評です。”

半年前のあの悲惨な姿を知っているだけに、
正に地獄と天国の差、治療冥利に尽きます。

K.O先生はその後も体育教師を平成15年夏まで続けられ、
お母様が脳梗塞で倒れられたのを機に退職され、
長野の実家でお母様の介護をされています。
ご縁が無ければ、
ご自分が何方かの介護を受けている立場だったかも知れません。

 この臨床事例3件は
いずれも現代医療の専門家の治療を長期に渡り受けており、
それらしい改善が見られなかった
対症療法の限界を示す一つの事例と考えます。

椎間板ヘルニア手術を
数日後に控えた入院患者を病床に見舞い、
2〜3分の施術で手術せずに退院した事例数件、
結婚後子供に恵まれない若夫婦が
1〜2回の施術で待望の受胎に成功したケース数件、
その他多くの常識的には考えられない様な事例が沢山あります。

現代医療の治せない諸症状がどうして改善されるのか?
 明確な科学的な回答は出来ませんが、
私は哺乳動物としての人間が
生活の知恵の一つとして天与されている健康維持の手法に過ぎない
と考えます。

昨今叫ばれている代替医療も含めた現代医療は
全て治療して健康を取り戻すことを建前にしております。
30005000年以上の歴史のある医療が
長期に渡り治療してもなかなか治せない生活習慣病に関して、
我々は発想の転換を図り、
治療に頼らず、
健康体を取り戻すことが可能であることに気づく必要があります。
生活習慣病とは読んで字の如く、
正に個人の日常の習慣(癖)に起因する
病的な症状に過ぎず、
本質的には本来の病気とは区別すべきものと考えられます。
あくまでも個人の責任であり、
気づくことにより、いとも簡単に改善する事が可能です。
(次回に続く)

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