マーケットから見たホリスティック医療への流れ
                       実践健康研究家 SIGEL先生


 

また、私の娘は、
2才〜7才くらいまでアトピー性皮膚炎で困っていました。
肌が乾燥しないようにお風呂にオイルを入れたりして注意しながら、
症状がひどくなったときは、ステロイドを塗って症状緩和をはかる。
薬を塗ると治るけど、
しばらくするとまた再発するという繰り返しでした。

 
何とかアトピーを完全に治そうと思い、
日本に帰国してから、99年1月より、
さらに良質の水(機能水の一種)および玄米食を家族全員で食べ始めました。
この食事改善により、半年ほどで娘のアトピーは、完治してしまいました。
現在まで再発はありません。

最初は、娘にだけ、玄米を食べさせるわけにもいかず、
家族全員で食べ始めたのですが、
おいしいものを食べたいだけ食べているのに、
私の体重は、1年で8kg減りました。
別に減量しようと思った訳ではありません。
 それと同時に、以前問題となっていた総コレステロールは、
180mg/dlになり、体脂肪率は、99年1月時点23%から、
2000年4月時点15%に劇的に改善しました。

 私は、過去15年間の健康診断の結果を記録していますが、
面白いことに、上記健康悪化の過程と改善の過程が、
私と妻のデータがほとんど時期を同じくして、
同じようなパターンを示しているのです。
家で、妻の作る同じ食事をしているのですから、
今考えると、当然の結果なのですが、
生活習慣の影響、
特に食事の健康に及ぼす影響が如何に大きいか実感しました。

また、ヨーロッパでは別の経験もしました。
私は、薬剤師なので、薬の情報はたくさん入ってきますので、
30才代のはじめ頃までは、
「病気になれば薬で治せばいい」と簡単に思っていました。

 ところが、ヨーロッパ転勤した最初の年、
特に最初の半年間、体がどこかおかしくなったのではないかと思うほど、
ほぼ毎月のように何度も風邪をひきました。

 別に病弱だったわけではありません。
学生時代は剣道、空手などの武道や
器械体操などいろいろなスポーツをやっていましたし、
社会人になってからは、ゴルフ、テニス、ダイビング、スキーなど
アウトドア系の運動も大好きで、体力には結構自信がありました。


 恐らく、住んでいる環境が変わると気候の違いなどもあり、
ウイルスなどの菌の種類も異なり、
免疫が全くできていないため、
最初は風邪をひくのではないかと思います。
それに加えて、
それまでは風邪ひきそうになるとまだ軽い段階からすぐに、
強力な抗生物質を飲んで簡単に予防していました。

ところが、ヨーロッパでは医療費抑制政策がかなり重要視されていて、
日本のように、効果の強い高価な薬を処方してもらえません。
「2〜3日寝てれば治るよ」と言って、薬をくれないのです。
どうしてもくれと頼むと渋々解熱鎮痛薬くらいは処方してくれますが、
それまで強力な抗生物質で直していた私の体には、
全く効き目がなく、非常に苦しい思いをしました。

 ところが、半年〜1年たったころ、
あまり風邪をひかなくなってきたことに気づきました。
たまには風邪ひきそうになるのですが、
薬を飲まずに自力で回復するようになってきました。
もともと自然に備わっていた自からの自然治癒力が回復してきたのです。
この経験から、
薬も大切だが、あまり薬に頼るのではなく、
自然治癒力・自己免疫力を高めることが大切
なのだということを
実感しました。


 実践健康研究家 & 真健康案内人 SIGEL
 2004年4月4日

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