マーケットから見たホリスティック医療への流れ
                       実践健康研究家 SIGEL先生


 

2.現代社会の問題点

20世紀は科学が大発展を遂げ、
 近代医療も目覚しい発展をしてきたと学校では教わりました。
 でも、なぜ病人は減らないのでしょうか?
 なぜ国民医療費は国家予算の3分の1を占めるほどにまで
 拡大し続けるのでしょうか?

2003年7月に厚生労働省が発表したデータでは、
 国民医療費は毎年急拡大しており、
 介護費用などを含めると国家財政を圧迫する大きな要因となっています。

病気になってから治療すると、お金がかかるし、
 本人も大変だということは、誰もがわかっていると思います。

でも今の社会のシステムは病気になった人を治療するというしくみになっており、
 お医者さんも政治家も医薬品会社やその他医療業界関係会社も、
 このシステムにより潤うような社会構造になっています。
 患者さんも、症状が回復するので、とりあえず満足です。
 (真の意味での根本療法がされているかどうかは別です)
 でもこれが続くと、国家財政は逼迫する一方でしょう。


 すべての人が満足し、
 うまく循環する社会的システムを構築する必要があり、
 その糸口が予防を如何に浸透させるかにあると思います。

現代は、情報が反乱しており、
 何が本物情報なのか見分けるのは、
 一般の人には非常に困難な状況にあると思われます。
 たまたまいい先生や本物情報にめぐり合った人は、
 根本的な解決ができますが、
 そうでなければ、その場しのぎの対症療法を繰り返して、
 何年もの間悩むことになります。
 とんでもない詐欺まがいの商品を買わされているケースもあるでしょう。

病気になった人を治していては、完全に遅すぎると思います。
 また未病の段階で、治療するのもある程度は有用でしょうが、
 それでも不十分だと思います。

最も効果的なのは、
 病気にならないような生活習慣の知恵を教育することだと思います。
 もし、多くの人が、正しい生活習慣の知識を身につければ、
 多少体調が崩れたときに、自分自身で状況認識ができ、
 未病の段階で、自分自身で回復できるようになるでしょう。

現在の最大の問題点は、
 ホリスティック医学的な
 セルフメディケーションの考え方を教育する機関が少ないことにあると思います。
 その意味で、
 日本におけるホリスティック医学協会の役割は
 非常に大きいのではないかと思います。


 実践健康研究家 & 真健康案内人 SIGEL
 2004年4月4日

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