MAU(Macrobiotics Associate Unit)
  棚田 玲可


 あれは1年半前。
 マクロビオティックとの運命的な出会いでした。

 ふらりと立ち寄った本屋さんで、
 たくさんある本の中から何だか気になって手に取った本。
 それは久司先生のマクロビオティックのことが書かれた本でした。
 (『食べる健康』ビジネス社刊)
 立ち読みもせずに(笑)、即買い!
 今から考えると、数ある本の中でなぜその本が気になったのか・・・
 運命的な出会いっていつもそんな感じです。

 家に帰って一気に読み、私は静かな感動を覚えたのです。
 「これは単なる健康法やダイエットではない」
 健康ブームにのって流れてくる他のたくさんの情報とは全く別の次元というか、
 「真理」に出会った感じがしたのです。
 そして、「面白そう。」そう直感したのです。

 その日帰宅した主人に早速
 「マクロビオティックというのを始めようと思うんだけど・・・
 肉、卵、牛乳などを食べないで、玄米とか野菜を食べるの。」
 それを言った時点で「しまった!」と思いました。
 「何も言わずに食卓を徐々に変えていけば良かった。。。」

 もちろん主人は反対。
 「肉も食べたいし、甘いものも食べたい!」
 そこから主人に対してのプレゼンテーションが始まりました。
 本に書かれていることをかいつまんで懸命に説明したり、
 インターネットで検索したレシピなども見せたり・・・

 ただ、普段から「やってみないと分からない。(だからやってみよう)」
 という主義の主人だったので、数時間後には「じゃぁ、まずやってみよう。」
 という結論に達しました。

 それからというもの、マクロビオティックの本を買い集め、
 レシピ本などを見ながら食事を作り、
 どんどん私はマクロビオティックにはまっていきました。

 幸運なことに、最初のメニューで主人に「美味しい!(続けてみよう)」
 と言わせることに成功したので、
 主人の協力もあってマクロビオティックを続けていくことができました。

 ただ、炊飯器で炊いた玄米ごはんは、
 「毎日はかんべんしてくれ。頼むから朝だけは白いご飯を食べさせて。」
 と嘆願(笑)されました。

 そうこうしながらうちの食卓からは、
 肉が消え、卵が消え、乳製品が消え、砂糖が消えていきました。
 とはいえ、ある日突然無性に焼肉が食べたくなったりして
 焼肉やさんに行ったり、
 「あぁ、ラーメン&餃子でビールが飲みたい!」と
 近所のラーメン屋さんに行ったり、
 どうしてもデザートが食べたくなって
 行きつけのケーキやさんでたんまり買い込んだり、
 そんな日が何日もありました。

 「よし!今日はNOマクロDAY!」とイベントのようでした。
 しかし確実にその回数は減っていったのです。

 私たちの体重は、一ヶ月に2kgのペースで落ちていき、
 身体が確実に軽く、
 そしてお腹(身体)の中がすっきりしていくのを実感しました。
 「肉を食べないと体力が持たないんじゃないか」という心配をよそに、
 スポーツジムに行っても、いつもより快調!
 どちらかというと楽に運動ができるようになったのです。

 そして半年が過ぎました。
 体重は8kg減。主人の花粉症も治っていました。
 その時点で私はかなりストイックに
 マクロビオティックを実践するようになっていました。

 買い物に行っても「これはダメ。これもダメ。」
 友達に食事に誘われても、メニュー選びに真剣で、
 気づいてみると私のする話はマクロビオティックの話ばかり。
 どんどん窮屈な生活に追い込んでしまっていました。
 その頃の私、きっと眉間にしわが寄っていたと思います。(笑)

 「あれ?私が感動したマクロビオティックとは何かが違う」

 そう思い始めていたときに手にしたのが、
 オーガニックベースというマクロビオティックの教室開講のフライヤーでした。
 
 とても明るくスタイリッシュな雰囲気に私は期待をしました。
 そしてそれから半年間、
 そこでマクロビオティックの基礎を学ぶことになったのです。

 先生は十数年前にマクロビオティックを知り、久司先生に学び、
 久司先生の秘書もされていた方で、
 講義の中にはところどころで久司先生のお話やエピソードが出てきました。

 またとてもなじみやすい現代風なレシピでの実習や
 毎回進められていく講義は、
 私のマクロビオティックの考え方や
 やり方をどんどん修正してくれたのです。

 「マクロビオティックは、食事の制限ではない。
 むしろいろんな意味で、開放してくれるものなんだ。」

 そんな感じがした私は、
 「どうしても久司先生に直接話を聞いてみたい!」と
 思うようになっていました。
 「アメリカまで行ってみようか・・・」
 そんなことまで考えるようになって主人に相談したところ、
 「アメリカまで行く旅費がかかったと思えば、
 先生に来てもらって講演会を主催したら?
 もっと楽しく、開放的で、
 すばらしいマクロビオティックをたくさんの人に伝えるべきだよ。」

 その頃の主人はすっかりマクロビオティック食が気に入り、 
 みんなに「マクロビオティックをやると儲かるよ」なんて、
 聞いた人にはチンプンカンプンなことを言って勧めているくらいでした。
 
 圧力釜で炊くようになってからは、白米よりもすっかり玄米派になり、
 肉や砂糖たっぷりのデザートも食べたいと言わなくなっていました。

 主人は経営者なのですが、マクロビオティックをやるようになってから、
 頭がすっきりとしてひらめきが冴え、
 いろんなことが楽に進むようになっていたらしいのです。

 そしてオーガニックベースの奥津夫妻に相談し、
 明るくて開放的な久司先生の講演会を一緒に主催しましょう!
 ということになったのです。

 ちょうどその頃ふとしたきっかけから、
 NY&ミシガンに行くことになりました。

 全工程で10日間の日程だったのですが、
 ここぞとばかりにオーガニックのスーパーやお惣菜やさん、
 ベジレストランやカフェを探索することができたのです。
 特にNYには、オーガニックのスーパーは当たり前に何軒もあり、
 ホテル近くの小さなスーパーにまでマクロ弁当などのお惣菜や、
 ベジターキーなどのサンドイッチが並んでいました。
 ベジレストランやカフェもたくさんあって、
 マクロプレートなどのメニューがあったりして、
 日本にいるよりも全然外食に困りませんでした。

 アメリカの田舎・・・のミシガンに行っても
 オーガニックスーパーがちゃんとあって、
 食材もとても豊富でした。

 久司先生が数十年アメリカでされてきた活動のすごさを実感しました。

 しかもどのお店も明るくて開放的。
 店員さんもお客さんもとてもラフで楽しそうな方が多く、
 キラキラしてさえ見えるくらいでした。

 日本で私が陥りかけていた、
 寡黙な修行僧のような(^^;雰囲気とは全然違って見えました。

 「そうか!楽しくなければ意味がない。
 眉間にしわを寄せたようにしていたんじゃ何の意味もない。」

 まだまだ私も学びの途中。
 やっと以前のような頑固さからは開放されてきました。
 この講演会を久司先生に頼みに行ったときには、
 「明るく、楽しくね」と言われました。

 この久司先生の講演会をきっかけに、私自身がどんな風に感じるのか、
 そしてたくさんの方が久司先生のマクロビオティックに直接触れ、
 何を感じられるのか・・・
 そしてマクロビオティックのファンがまた増えることを願って・・・
 私自身、本当に楽しみにしています。

 よかったら皆さんも聞きにいらしてください。
 講演会のご案内

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 棚田 玲可

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