糖尿病(高血糖症)対策について
文明諸国においては、糖尿病は増加しつつある。発展諸国においても近代的な食習慣が広がりつつあるところにはやはり糖尿病が増えつつある。糖尿病は痛風と同じく、一昔前までは贅沢病と呼ばれていた。もし、糖尿病になった場合、現代医療ではホルモン療法、殊にインシュリンを投与する。それは、血糖値を下げる役目をする。また、いろいろな食事療法があるが、殊にでんぷん(糖質)を避けるものが多い。しかし、これらの食事法は多くの場合不適当である。糖尿病は糖質を単糖類から多糖類に変えることが重大な解決方の一つである。それと同時に、でんぷん(糖質)、タンパク質、脂肪、ミネラルなどのバランスのとれた食事が、糖尿病を改善または解消する決め手である。成人の糖尿病の場合、比較的早く(1ヶ月〜6ヶ月くらいで)改善できるが、子供が糖尿病にかかった場合には、長期(6ヶ月〜3年間くらい)の正しい食物の摂取が必要である。

《原因》
・日常の大食 たとえ正しい食物であっても、大食を重ねれば疲れが起こる。
・乱食 主食と副食のけじめがなく、またいろいろな種類の食物を秩序なくとること。
・動物性の食物のとりすぎ たとえば肉、鳥、卵、ミルク製品、魚介類などのとりすぎ。
・単糖類のとりすぎ 砂糖、チョコレート、ハチミツなどを含む食品や菓子類、飲料水のとりすぎ。
・油っこい食品のとりすぎ 上記の動物性食品のほか植物性油でも油っこい食品のとりすぎ。
・血液の塩分を薄める
 食品のとりすぎ
たとえば果物、ジュース、コーヒー、緑茶、香料の強い飲み物、アルコール類。
・塩気 日常の食物に適度な塩気が不足していたり、しばしば入浴することで脱塩状態を起こしている場合。また、逆に塩気のとり過ぎで血行が悪い場合。
・夜食 ことに就寝前に大量の食物を食べる。
・薬品のとりすぎ 必要な薬品を適量とる以外に意識や活動、便通、睡眠などに妨げのあるような過剰な薬品をとり過ぎること。
・ 病気 いろいろな病気の原因によって疲れやすくなる場合があるが、その場合は主体である病気を治癒することが先決問題である。

《合併症》
次のような症状が糖尿病とともにしばしば見られる。
1. 肥満体。
2. 目の病気、緑内障や目の過敏症、時に盲目をもたらすこともある。
3. 肩こり、筋肉痛。
4. 消化不良。
5. 慢性的な便秘、または下痢。
6. 足のむくみ、下肢静脈の膨張や下肢静脈瘤。
7. 動悸、心臓肥大、心臓虚弱。
8. 呼吸困難。
9. 皮膚の膨張やたるみ。
10. 尿の悪臭、体臭、口臭。
11. 頭痛。
12. 腎臓の不調。
13. アシドーセスやアセトン症状。
14. 皮膚のアレルギーや皮膚炎。
15. 全身の疲れ。
16. 心理の不安定。
a. 消極的である。
b. 気力がない。
c. 判断力の弱化。
d. 思考力や記憶力の減退。
e. 忍耐心の欠如。
f. 憂鬱。
g. ストレス。
h. 精神異常 など。

《解決方法》
■ 食事 ■
精白していない穀物、または半つき米を主食とする。
いろいろな穀物の中で、特に玄米やアワを毎日、またはしばしばとるのがよい。他
の穀物も時々とるのはよい。
粉をベークしたもの、例えばパン、クラッカー、クッキー、チップスなどはできるだけ避ける。
動物性食はできるだけ避ける。また、ミルク、チーズ、その他の乳製品もできるだけ避ける。
味噌汁は毎日またはしばしばとるが、特に甘い野菜(例えばかぼちゃ、タマネギ、キャベツ、人参)とワカメまたは昆布を一緒に煮た味噌汁はよいのでしばしばとるようにする。
野菜はいろいろな料理を作ってよいが、特に根菜類の煮しめや小豆とかぼちゃと昆布の煮たものは週3〜5回とるとよい。しかし、トマト、ナス、じゃがいも、ピーマン、ほうれん草、イモ類(山芋やジネンジョを除く)はできるだけ避ける。繊維類に富んだ根菜類や葉菜類は毎日とるとよい。
豆類や豆製品(豆腐や納豆、テンペなど)はしばしばとってもよいが、少量にしてとり過ぎないようにする。味付けは甘くするよりは薄い塩味(味噌、醤油、塩など)の方がよい。
セラミックス処理水: 4-14ミクロンの遠赤外線作用により、水のクラスターを小 さくする。
海草類はすべてよい。しばしば料理の中に使うようにする。塩昆布などを少量しばしばとるのもよい。
果物やジュースなどはできるだけ避ける。もし欲しいときには煮た果物(少量の塩を落としたもの)をたまに食べてもよい。
塩分(味噌、醤油、塩など)は中庸、またはやや強めにする。ただし、塩気をとりすぎて甘いものや果物、ジュースが欲しくならない程度にする。
脂肪分は植物性の油、特に少量の胡麻油を料理に使うとよい。油炒めの野菜やきんぴらごぼうなど。
ふりかけ類は、黒胡麻のごま塩(胡麻10:塩1または、12:1の割合で混ぜたもの)、または塩昆布、ゆかり、テッカなど海草の粉末などがよい。
湯茶は茎茶、棒茶、玄米茶、麦茶、または穀物をよく炒って茎茶と混ぜて煮たものもよい。水分は控えめにする。砂糖の入った飲み物やソーダ、コーヒー、蒸留水、炭酸水、酒、ワイン、ビールなどのアルコール類は避ける。
魚介類は脂肪分の少ない白身の魚を週1回くらいにする。
甘味は穀物の甘味、例えば麦飴、米飴、甘酒などを使う。甘茶もよい。またかぼちゃ、タマネギ人参、キャベツなどの甘い野菜をよく煮た甘味を使うとよい。
調味料は長期(二夏以上)醸造の味噌や醤油、微量のミネラルを含む海塩(にがり分を減らしたもの)、みりん、玄米酢、梅酢、ショウガなどを使う。刺激性の調味料、例えばマスタード、ペパー、カレーなどは避ける。

■ 生活 ■
・早寝早起き。
・日常生活は心身ともに活発に活動すること。
・適度な運動はのぞましい。
・食事は一日に2〜3回、規則正しい時間にとる。それで空腹な場合には少量さらに
1〜2回食事を追加してもよい。
・人工的な環境、たとえば電磁波が多く冷暖房の強い環境や、空気の流れの悪いとこ
ろや湿気の多いところはなるべくさける。
・身の回りの整理整頓をして清潔につとめる。
・余分なストレスを起こす人間関係はさける。
・しばしば自然にふれるようにする。
・生活様式は簡素であること。
・長時間の入浴は避ける。
・肌着は、布団カバー、シーツ、枕カバーなどはすべて木綿類にする。
・テレビ、コンピューターなどの電気器具はなるべく使わないようにする。
・毎日楽しい歌を歌うか、声を出して朗読するのは役立つ。

どうしても甘いもののほしくなったときに飲むスープ

スウィート・ベジタブル・スープ
【作り方】
a. かぼちゃ(なるべく北海道や東北などの寒い地方にできるものがよ 
 い。)、人参、キャベツ、タマネギの4つの野菜を細かく刻んで等分に混ぜる。
b. 3倍の水を加え20〜25分軽く煮立てる。
c. 煮汁をポットに入れてコーヒーカップで朝1杯、夕1杯ずつ飲む。

(真健康案内人SIGELより)

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